「春の山犬」あとがき
俺得でしかない特殊設定なのに意外と読んでもらえてありがたや~です。
作中で宿儺も似たようなこと言ってるけど、前提として自分が書きたい!と思って書いた話だけど、同時に推しCPによって突き動かされて書かされているような感覚がずっとありました。というか二次創作はだいだいいつもそう……
以下、裏設定とか小ネタとか。
・「殺し合わない宿伏です」と説明文に入れようと思ったけど、殺そうとするシーンあるじゃんと思いだしてやめた。
・恵視点だけだと宿儺の考えてること訳わからんので宿儺視点のプレイバックも入れてみましたが、わかり易くなったかはわからん……。宿儺様は思考形態も唯我独尊なのでバランスが難しかったけど書くのは楽しかった。宿伏は考えてること全然ちがうけど何だか噛み合う割れ鍋に綴じ蓋CPなのが良い。
・舞台のモデルとかは特にないです。強いていうなら神奈川あたりが丁度いいか、狼信仰のある秩父とかでもいいかもしれない。埼玉だし。
・〈山間〉というのは、中上健次のいう「路地」みたいなもので、そこでだけ通じる特別な呼び方というか、たぶん実際の地名は市町村合併とかで違うものになってそう。
・あくまで二次創作であるので、創作モブ描写は極力省いちゃったので話としての説得力に欠ける部分はあるかもしれない……
・渾の対戦相手の名前は、渾と対になるような名にしようとした結果です。律は負けるけど死なないルートにもできたかもしれないけど、できるだけ渾の最後の闘いを重たくしたかったのでこうなりました。すまんな!
・これからの恵は、たぶん学業の合間に補助犬の訓練とかドッグトレーナーのボランティアとかやりそう。そして団体への寄付金とかを宿儺から搾取してそう。だけど自分のための犬はきっともう飼わない。
・この時空の宿伏だとたぶん恵のほうが先に死んで、宿儺は恵の遺言通りに渾と同じ場所に恵の遺灰を埋めて、墓守するために出家(我流で)とかしてほしい……とまで考えてそれはある意味で〈両面〉の家業に戻ることでは?やはり神話は人間に復讐してくるなぁ~